業 種 「DURBAN(ダーバン)」ブランド紳士用品の製造
商 号 株式会社ダーバン宮崎ソーイング
所在地 宮崎県
倒産態様 民事再生手続き開始決定受ける
負債額 負債3億9100万円
「宮崎」 (株)ダーバン宮崎ソーイング(資本金5000万円、日南市北郷町郷之原南上床乙3663、代表山川智彦氏)は、6月5日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日民事再生手続き開始決定を受けた。
管財人は永沢徹弁護士(東京都中央区日本橋3-3-4、永沢総合法律事務所、電話03-3273-1800)。
当社は、1974年(昭和49年)2月に紳士服縫製業を目的として、東証1部上場の大手紳士服ブランドである(株)レナウン(旧(株)ダーバン)が100%出資し、宮崎県と日南市北郷町(旧南那珂郡北郷町)の企業誘致により設立された。レナウン向けに「DURBAN(ダーバン)」ブランドの高品質紳士用スーツやジャケット等の製造を行っていた。服地等の資材をレナウンから仕入れ、当社で裁断したものを外注利用で縫製し、縫製されたものを当社がプレス及び加工等を施し、レナウンに提供していた。2015年2月期には品質について限りなく追求した日本商品である「J ∞ QUALITY 認証商品」の企業認証を取得し、年売上高約20億2600万円を計上していた。
しかし、アパレル市場全体の停滞感から店頭販売、特に単価の高い冬物のコート類の販売が振るわなかったことに加え、主力の「DURBAN(ダーバン)」や他のメンズブランドも売り上げが伸び悩み、2019年12月期の年売上高は約15億6400万円にダウンした。近時も消費者の購買行動の多様化やリーズナブルなビジネススーツの台頭により苦戦を強いられるなか、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりさらに受注が減少していた。
5月15日、親会社であるレナウンが東京地裁より民事再生手続き開始決定を受け、同日管理命令を受けたことで、レナウンに対する債権の回収が行えない状況のなか、資金の調達や経費削減に注力していたものの、債務の支払いの目処が立たないことから、6月5日の取締役会において今回の措置を取ることを決議した。