2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究
(CNN) 睡眠不足の状態で運転すると交通事故の危険性が高まることはよく知られているが、推奨される睡眠時間を1~2時間下回っただけで事故のリスクがほぼ倍増することが7日までに分かった。
米高速道路交通安全局(NHTSA)が2005~07年、午前6時から深夜0時までの時間帯に発生した交通事故4571件の原因について、ドライバー7234人を対象に実施した調査のデータを、全米自動車協会(AAA)交通安全財団が改めて分析した。
事故前の24時間にドライバーがどれだけ睡眠を取っていたかによって分類したところ、適切な睡眠時間とされている7時間超に比べて、4時間未満しか眠っていないと事故発生率は11.5倍、4~5時間だと4.3倍に跳ね上がった。
さらに5~6時間眠っていても事故は1.9倍、6~7時間で1.3倍に増えることが分かった。
研究を率いた同財団のブライアン・テフト氏は、推奨される睡眠時間を1時間下回っただけで、これほどはっきりとした差が出たのは意外な結果だと指摘する。
また4~5時間の睡眠で危険性が4倍以上になるという変化は、飲酒による事故発生率の変化に相当するという。
AAAが10年に発表した別の研究結果によると、運転中に居眠りをした経験があるドライバーは全体の4割を占める。
ただしテフト氏はこのデータの問題点として、午前0時から午前6時の間に発生した事故が含まれていないことや、睡眠の質による影響を考慮していないことを指摘した。CNN.co.jp 12/7(水) 12:24配信 引用