関東で雪の恐れ

<天気>54年ぶりに都心「銀世界」か 交通機関、対策急ぐ

毎日新聞 11/23(水) 21:40配信

 気象庁は23日、11月としては54年ぶりに東京都心で降雪となるおそれがあるとして備えを呼びかけた。雪に弱い首都圏では交通機関の混乱も予想され、各交通事業者は除雪用車両の準備や要員の配置など対策に追われた。

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JR東日本は乗降時の混乱などを防ぐため、始発から各駅の係員を増やすことを決めた。線路や架線などの巡回も増やし、設備点検を強化する。線路のポイントなどには電気融雪器が設置されており、地上設備の凍結に対応可能。架線の凍結を防ぐため、臨時電車を走行させることもあるという。

東京メトロは地上区間のある計5路線で、始発前に臨時列車を走行させる予定。線路上に積もった雪をはじき飛ばすためで、雪が残れば増配置された作業員が人力で除去する。他の民間鉄道会社も当直を増やすなどしており、東急電鉄は「状況に応じた対策をとる。雪が激しければ速度を落とさなければならないため、全列車を各駅停車にする可能性もある」と話す。

空の便では各航空会社がインターネットのホームページ上で、24日の運行情報に注意するよう利用者に呼びかけている。滑走路が使用できても翼など機体に積雪・凍結があれば発着できない。全日空は「アルコール系の融雪剤を散布できる作業車が待機中。羽田空港での遅延や欠航は影響が大きく、万全の準備をしている」という。

首都高速でも融雪剤や凍結防止剤などを散布できる専用作業車が待機している。落下物などを早期発見するために巡回パトロールを常時行っており、高速会社は「今回の雪にも即座に対応する」と話す。一般道でも、国土交通省東京国道事務所などが要請を受け次第、融雪などのために出動する態勢をとっている。【高橋昌紀】毎日新聞

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