熱中症予防と対策
日差しの強い季節となってきました。強い日光がさんさんと降り注ぎます。しかし、太陽の光は意外と体力を奪っていくものでもあります。直射日光に当たるとなんだか疲れてしまった、という経験をしたことをある人も多いのではないでしょうか。
さらには梅雨にも入り湿度も上昇してきます。強い日差しに高い湿度が合わさると熱中症になってしまう確立がさらに高くなります。夏はレジャーの楽しい季節。いろいろなところへ遊びに行きたいと心躍ります。でも、そのような時間を楽しく過ごすためにも熱中症対策を事前にしっかりとしてからおでかけすることが大切なのです。
熱中症になってしまうとと、まずはじめに身体がだるくなってきます。急にひどく疲れたような感じになることが多いです。そしてめまいがしてきて足下がふらふらし、頭痛が始まったりするのが最初の警報と言えるでしょう。そしてさらにひどくなると意識がなくなり倒れてしまうこともあります。さらには異常に眠くなってきたり、身体や足がむくんできたりということもおきてきます。
一度そのような症状になってしまうと、その後2,3日同じような状態が続くこともあります。それらの症状を少しでも感じたら、無理をしたり我慢をしたりしないで、すぐに日陰やクーラーの入っている部屋などに入りましょう。そして座ったり、横になったりとできるだけ楽な体制を取るようにして、身体を締め付けているものを外し、衣服の風通しを良くしましょう。
まずは身体を冷やすことが最優先です。保冷剤などがあればそれらで身体を冷やし、身体の熱をとると良いです。冷えたペットボトルなどでも良いでしょう。冷やす場所としては首の後ろや足の付け根、脇の下など太い血管が通っていると言われている場所を冷やすと即効性があり、効果的です。そしてスポーツドリンクなどの水分をたくさんとりましょう。
しかし、まずはそのような状態にならないようにするために事前に自分で熱中症対策をしっかりとすることが大切です。まず一つ目に水分の補給をしっかりしましょう。夏は汗をかくことが多く、自分で思っている以上に身体から水分がたくさん出て行く機会の多いものです。
知らず知らずのうちに脱水の状態になってしまっていることもあります。なので、夏や夏の始まりなどには他の季節以上に特に水分をたくさんとることを心がけましょう。のどが渇いて身体が水を欲しているのを感じてから水分を取るのでは遅いとされています。その時には身体の水分がかなり少なくなっている状態なのです。
また、唇が乾燥してきたら脱水症状の始まりの症状、とも言われています。それらを感じてから水分を取るのではなく、水分を飲みたいとまだ思っていない時でも定期的に水分を取るようにすると良いでしょう。休憩毎に、または数十分ごとに、など自分で時間を決めて積極的に水分を取りましょう。
二つ目には塩分の補給が大切です。夏は汗などによって身体の中の塩分のバランスが崩れてしまうことも多いものです。水分を取るのと同時に塩分も取るようにしましょう。塩分と糖分、ミネラルなどが同時に摂取できるスポーツドリンクなどを利用するとお手軽です。
飲みやすく、かつ身体に必要なものも上手に取ることができます。スポーツドリンクは市販されているものを買えば楽々です。ペットボトルなどで売っているものもあれば、粉末の状態で売っていて、自分で水を入れて作る形態のものもあります。
好みに合わせて選ぶと良いでしょう。また、スポーツドリンクは自分で作ることもできます。一例として、500ミリリットルの水に、砂糖おおさじ三杯、塩小さじ四分の一杯、そこにレモン果汁などを入れると飲みやすくなります。砂糖の代わりのはちみつなどを入れて作ることも良いでしょう。糖分が気になっている人は少し糖分を減らしてみたり、味を自分で確かめてみたりして微調整をして自分の好みにあった自分オリジナルのスポーツドリンクを作って飲んでみましょう。
これは、全ての材料をまずペットボトルなどにいれ、振って混ぜて作ることができるのでとてもお手軽です。作った後は冷蔵庫に入れて保管し、その日のうちには飲むようにしましょう。その他にも塩分をとるためにはキャンディーやタブレットとして売っている「塩飴」などを食べることも良いでしょう。
今はいろいろな味のものを売っているので自分の好みの味のものを選んで持ち歩くようにしましょう。まずは自分の好きなの方法で自分の身体を守ることができるようにいろいろと調べて試してみると良いでしょう。
さらには熱中症予防として外に出るときは必ず「帽子」を着用するようにしましょう。小さなことですが、強い日差しから自分を守る大切なアイテムです。帽子売り場に行くとかわいいデザインのものや麦わら帽子、動きやすい形の帽子やサンバイザーなどさまざまな種類があります。お気に入りのものを探してみましょう。
また、帽子も靴やかばんのようにおしゃれのアイテムのひとつです。いくつかの種類を用意をしておいて、使用目的やその日に行く場所、着ている服や気分によって帽子も変えて夏のおしゃれを楽しむこともできます。
熱中症予防としてだけでなく、夏の楽しみの一つとして帽子もとらえてみましょう。また、服も工夫をしてみるのもよいでしょう。身体を覆う部分ができるだけ少ない服、風通しの良い服、白など明るい色も服が太陽からの熱の吸収を抑えるので夏には最適です。日傘も上手に使うと良いでしょう。
日傘はさすと身体全体を日陰にしてくれるものです。直射日光に当たるのと日傘でつくった日陰にいるのとでは暑さの感じ方も違うものです。通常の長い傘の状態の日傘もあれば、折りたたみ傘の状態の日傘もあり、または晴雨兼用の日傘もあるので、急な雨が降ってくる夕立などが起こりやすい日本の夏にはいろいろな意味でぴったりのものです。
一本持っているといろいろな時に活躍するので便利でしょう。そして、うちわや扇子なども大活躍。日本は夏にはなかなか気持ちよい風が吹かないものです。なら自分で風を起こそうと古くから使われてきたものの一つです。特に扇子はきちんとケースや袋が付属しているものや持ち運びに便利なもの、かわいい柄が描いてあるもの、男性でも持てるもの、年配の方でも持てるもの、和風なもの、紙でできているもの、布でできているものなど種類は大変豊富にあります。
また、お得で便利な100円ショップにもたくさんの種類が並んでいるので、気軽に購入できますし、気楽に使うこともできます。帽子同様にいくつか用意をしておいて、日によって使うものを変えたりすることもできます。
さらには暑いときに保冷剤を入れて首に巻けるようになっているかわいい小物や通常のタオルよりひんやりと感じる糸で作ってあるタオルなど暑さ対策グッズも豊富にあります。雑貨屋さんや大型ショッピングモールなどにある小物売り場などを覗いて見ましょう。自分のお気に入りのものがきっとみつかるでしょう。
また、外出時だけでなく、家の中でも熱中症は起こりえるものです。家の中にいてもしっかりとまめに水分や塩分を補給したり、風通しをよくしたり、扇風機やクーラーなどの電化製品を適宜使ったりしてきちんと予防を心がけましょう。
油断は大敵です。電化製品類のタイマーや予約機能なども上手に使ってしっかりと対策をしましょう。そして、何よりもしっかり食事を取ることが大切です。何事も身体が資本です。暑さが本格的になってくる前にきちんと熱中症予防を考えていろいろなものを準備して楽しく笑顔で夏を乗り越えましょう。