橋梁等の平成26年度点検結果についてお知らせします
~全国の地方公共団体の点検結果が初めて明らかに~
平成27年11月27日 国土交通省
平成26年7月より、道路管理者は、全ての橋梁、トンネル等について、5年に1度、
近接目視で点検を行い、点検結果として、健全性を4段階に診断することになりました。
今般、国土交通省では、点検の実施状況や結果等を調査した結果を「道路メンテナン
ス年報」として、初めてまとめましたのでお知らせします。
(参照道路メンテナンス年報の概要)
ポイント
【市町村の背景と課題】
○ 全国約72万橋の橋梁のうち、市町村管理が約7割(約48万橋)を占めている。米
国では市町村レベルが管理している橋梁は約1割に過ぎず、日本の市町村は極め
て多くの橋梁を管理
○ 市町村では、橋梁の管理に携わる土木技術者が存在しない町が約3割、村は約6
割ある
割ある
○ 平成26年度は、国の点検実施率が約15%に対して、市町村分は約7%(約3万
橋)であり、市町村の遅れが課題
橋)であり、市町村の遅れが課題
○ 平成26年度に点検を実施した橋梁のうち、緊急又は早期に修繕などの措置を行う
必要のあるものが、国は約13%(765橋)であるのに対して、市町村では約16%
(5,130橋)
必要のあるものが、国は約13%(765橋)であるのに対して、市町村では約16%
(5,130橋)
○ 財政の厳しい市町村ほど、点検実施率が低いとともに、緊急又は早期に修繕など
の措置が必要な橋梁の割合が多くなっている傾向
の措置が必要な橋梁の割合が多くなっている傾向
【跨線橋の背景と課題】
○ 全国の橋梁約72万橋の中でも、コンクリート片等の落下による第三者被害の予防
並びに路線の重要性の観点から、緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋、跨線橋(線路を跨
ぐ橋梁)、緊急輸送道路を構成する橋梁については、最優先で点検を推進
○ 跨線橋は、緊急又は早期に修繕などの措置を行う必要があるものの割合が約25%
と、橋梁全体の割合約15%を大きく上回っている
と、橋梁全体の割合約15%を大きく上回っている
また、結果の詳細は、以下のホームページにてご覧いただけます。
http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/yobohozen_maint_index.html
※ 今回の発表は、「道路メンテナンス年報(暫定版)の公表について」(平成27年8月5日付記者発表)
において、後日発表するとしていた地方公共団体の管理施設の点検結果等を含めたものです。