大分県の倒産情報 / 株式会社ホテル三泉閣

新型コロナウイルス関連倒産
業 種 ホテル経営
商 号 株式会社ホテル三泉閣

所在地 大分県
倒産態様 事業停止、自己破産申請へ
負債額 負債9億円

「大分」 (株)ホテル三泉閣(資本金1100万円、別府市北浜3-6-23、代表森澤彰治氏)は、6月6日に事業を停止、事後処理を堀哲郎弁護士(大分市都町1-3-22、堀法律事務所、電話097-532-3222)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1953年(昭和28年)6月に創業、関係会社のホテル事業を継承する形で92年(平成4年)2月に法人改組した。別府市の中心部において「ホテル三泉閣」の運営を行うほか、館内の売店では、当社オリジナル商品でモンドセレクションの最高金賞を3年連続受賞した、「コラーゲン温泉プルプル♪プルリンちゃん」を販売していた。10階建ての館内には、露天風呂つきの客室を3室有するほか、源泉掛け流しの大浴場や足湯、大宴会場を設備し、夏には屋上でビアガーデンが開かれるなど、九州管内の観光客を中心に韓国や台湾、中国からのインバウンド需要も取り込み、2008年1月期には年収入高約7億8000万円を計上していた。

 しかし、団体旅行客の市場が年々縮小していることに加え、2016年4月に起きた熊本地震の影響で観光客が遠のき、2017年1月期の年収入高は約5億9900万円までダウン。その後、熊本地震に関わる「ふっこう割」の活用やインターネットサイトでの集客強化などで利用客の確保に取り組んでいたものの、近時は新型コロナウイルスの影響で利用客が激減。4月16日に全国に「緊急事態宣言」が発令されて以降はホテルを休館していた。5月25日に同宣言が解除されたが、過去の赤字で債務超過状態にあったうえ、年商を上回る有利子負債が重荷となり、事業継続を断念、今回の事態となった。

 負債は約9億円だが、変動する可能性がある。

 なお、大分県内での新型コロナウイルス関連倒産は3社目となった。
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引用:帝国データバンク

| カテゴリー : blog | 投稿者 : tera