これまでは車を運転中にスマートフォンの操作をしてしまう、ながら運転をしていた人は多かったものです。
プロであるはずのタクシーの運転手まで、ゲームに熱中している人も見られます。
最近の10年間では、なんとながら運転スマホの数は倍近くに増えたともいわれています。
運転中のスマートフォンの操作によって発生した事故も多く、それに伴って2019年12月1日からながら運転の厳罰化が決まりました。
運転中にスマートフォンを手に持って通話や操作をしたり、画面を見続けた場合には、これまで1点だった違反点数は3点に変わります。反則金もこれまでの3倍になり、普通車の場合には6千円から1万8千円に引き上げられました。
またこれだけではなく、万が一ながら運転スマホで交通事故を起こした場合には、違反点数は6となり免許停止処分が下されます。つまり一発免停になるということです。さらには懲役や罰金などの刑罰が科されることもあります。
通常前を向いて運転していれば、例えば道路にボールが飛び出して来たとしても、瞬時に反応できることでしょう。しかしながら運転スマホの場合には、まったくボールに気づくことなくはねてしまったという実験報告がなされています。
もしもこれがボールではなく子供であったとしたら、大けがや場合によってはなくなってしまうことも考えられるでしょう。
このように「ながら運転の厳罰化」が決定しましたが、赤信号での停車中にスマートフォンを触ってよいのか、ナビ代わりに使って運転してもよいのかなどの疑問の声も聞かれるものです。
気になる線引きについてですが、カーナビの場合には基本的には見ても問題ありませんが、一般的な法の下に考えると、運転中にカーナビを2秒以上見続けてしまった場合には、違反になる可能性が高まります。
赤信号での停車中の場合には、スマートフォンを操作しても問題ないとされていますが、青信号に気付くのが遅れてしまうことも考えられ、その場合には後ろの車にクラクションを鳴らされてしまうこともあるでしょう。
これがもととなりトラブルになるケースもあるので、たとえ赤信号停車中であれ、緊急の時以外は触らないようにしましょう。